弊社は、1991年の創業以来、時代に即した事業を推進してまいりました。これもひとえに多くのお客様のご愛顧・ご支援の賜物です。この場をお借りしまして深くお礼を申し上げます。
さて、小樽市の人口は、1964年の約20万人をピークに年々減少を続け、現在は約12万人の状況であり、今後も人口減少の加速が想定されます。
弊社は、このような状況から介護需要が増加すると考え、2006年に「訪問介護事業部」を発足し、居宅介護に重点を置いたサービスを提供してまいりました。本事業を行う中で、弊社の保有する資源をもっと有効的に地域の皆様のために役立てたい、との思いが強くなりました。
小樽市の抱えている課題は多様にあり、行政だけの力では解決することが困難な課題もあると弊社は考えました。その中で着目した課題は、小樽市消防本部の救急出動件数の増加です。
小樽市消防本部の救急出動件数は、年々増加傾向にあり、救急活動時間の延伸が全国的にも課題となっています。容体が安定している患者様の病院間等の輸送を民間力で補うことができれば、小樽市消防本部が消防本部にしかできない救急活動に、より専念することができ、救急活動時間の延伸を抑制することが出来るのではないかと考えました。このような行政が抱えている課題や弊社の役割などを検討していった結果、2019年10月に「民間救急事業部」の発足に至りました。
民間救急事業は、社会貢献性の高い事業であり、時代にも即している事業です。しかし、先にも述べた人口減少に歯止めを掛ける事業ではありません。
弊社は、これらの事業を核心とし、小樽に活力を取り戻せるようなイノベーティブな事業に今後、果敢に挑みたいと思います。そして、微力ながら小樽市の活性化と住民の快適な生活のために尽力してまいります。
有限会社 いなほサービス
代表 佐藤 辰男